帯状疱疹の予防ワクチンとは?
帯状疱疹の発症リスクを低減するために有効なのが帯状疱疹ワクチンです。水ぼうそうにかかったことがある人は、誰でも帯状疱疹を発症する可能性があります。
特に免疫力が低下すると、帯状疱疹ウイルスが再活性化しやすく、発症する可能性が高まるため、健康的な食事や適度な運動などの生活習慣改善を図り、免疫力を維持することが大切です。
それと同時に、帯状疱疹ワクチンを接種し、帯状疱疹の発症リスクを軽減することも重要です。
帯状疱疹ワクチンのメリット
帯状疱疹ワクチン接種によって、帯状疱疹の発症リスクを大幅に下げることが可能になります。さらに、万が一発症しても重症化を防ぐことが期待できます。帯状疱疹は、特に60歳以上の方に発症が多く見られます。
帯状疱疹が発症した際には、激痛が伴う帯状疱疹後神経痛に悩まされる可能性があるため、適切な治療が必要です。帯状疱疹ワクチンは、帯状疱疹後神経痛を引き起こしにくいといった効果も期待されています。
当院の帯状疱疹ワクチン
当院は帯状疱疹ワクチンの接種実績(シングリックス®︎)があり、多くの方が接種されております。ワクチン接種だけの方でもお気軽にどうぞ。
不活化ワクチン(シングリックス®︎)
1回 | 21,800円 |
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※助成ありの場合:1回 6,800円・税込
※2回接種が必要
生ワクチン(ビケン®︎)
1回 | 8,800円 |
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※助成ありの場合:1回 2,300円・税込
※1回接種のみ
ワクチンのご予約はお電話もしくは窓口で承ります。
当院へのお問合せ:03-3456-3391
港区による帯状疱疹ワクチン接種費用が一部助成となり当院も指定医療機関となります。接種予約前にご自身による港区への申請が必要です。
詳しくは港区ホームページをご覧ください。
不活化ワクチン(シングリックス®︎)について
帯状疱疹はできれば罹りたくない病気ですが、80歳までに3人に1人が罹ると言われています。予防には疲労やストレスなどを減らし体力を落とさないことが重要です。治療薬はありますが、治療をしても後遺症が残る場合もあります。現在は予防効果の高いワクチンがあり当院では新しい不活化帯状疱疹ワクチン(シングリックス®︎)を接種可能です。
特徴
- 50歳以上が対象
- 2〜6ヶ月の間隔をあけて、計2回
- 長期に渡る発症予防効果(8〜10年)
- 帯状疱疹後疼痛(後遺症)の予防効果
- 筋肉注射(上腕)
- 港区の助成対象
副反応
発熱、倦怠感、筋肉痛、注射部位の痛みや腫れなど。
当院での接種経験においては、副反応自体は他のワクチンと同様ですが、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンなどと比較すると副反応が出る頻度はやや高い印象です。症状が出ない人の方が多いので心配しすぎる必要はありませんが、接種後1〜3日程度はゆとりを持ったスケジュールで接種すると良いと思われます。
帯状疱疹ワクチンの比較
生ワクチン | 不活化ワクチン | |
種類 | 乾燥弱毒生水痘ワクチン 販売名:ビケン |
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン 販売名 : シングリックス |
対象者 | 接種日時点で、50歳以上の住民登録をしている人 ※令和4年度は、 昭和48年4月1日までに生まれた人 ※50歳になってから接種を受けてください |
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助成額 | 6500円 ※生活保護受給者等8800円 |
1回あたり1万5000円 ※生活保護受給者等1回当たり2万2000円 |
助成回数 | 1回分 | 2回分 (2か月後から6か月以内に2回目接種) |
ワクチンの特徴 |
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帯状疱疹ワクチンを接種した方がよい人
- 50歳以上の方
- 50歳未満で基礎疾患のある方(医師が認めた場合)
- 帯状疱疹を繰り返している方
ご高齢の方は帯状疱疹の発症リスクが高く、重症化しやすい傾向がありますので、ワクチン接種をおすすめしています。
そのため、成人してから水ぼうそうにかかったり、ワクチン接種を受けてから10年以上が経過している場合でも、接種することが安心です。また、基礎疾患のある方や帯状疱疹を繰り返し再発している方にも、帯状疱疹ワクチン接種をおすすめしています。
妊娠・出産を考えている女性
水痘ワクチン未接種、または水ぼうそうにかかったことがない場合は、水痘ワクチン接種をおすすめしています。妊娠中に水痘や帯状疱疹ウイルスに感染すると、胎児に影響がでてしまう可能性があるため、注意が必要です。