当院の医療ダイエットとは
- 内科医師の管理下で医薬品を使い、安全に減量し健康維持を目指す治療です。
- 健康目的での体重管理、肥満解消、生活習慣病予防および管理が目的です。
- 過度な減量など、上記以外の方は当院では治療できません。
当院ではGLP-1受容体作動薬を使用し、厳しい食事制限や過度の運動を行わずに体重減少を目指します。当院では注射薬のマンジャロと内服薬のリベルサスを採用しておりどちらかを選択していただきます。検討される方は下記を必ずお読みの上でご予約ください。
治療目的・対象
- 健康目的での体重管理、肥満解消、生活習慣病予防および管理の一環として
- 肥満があり生活習慣病で悩んでいる方が対象です
- 体重を落とすべきだけれど思うように痩せられない方が対象です
注意事項
- 健康的に減量を目指す治療です
- 過度な減量目的には行いません
- 医師の診察を経て処方となります
- 漫然とお薬だけを渡すものではありません
- BMI24未満の方は治療開始できません(治療前に確認します)
- 初回血液検査が必要です
- 定期的な血液検査で副作用を確認します
- 少ない量から開始し4週間経過後、規定量へ増量し維持します
- 指示に従っていただけない場合は安全に治療を行えないと判断し治療終了と致します
- 価格は変更となることがあります
- 予約制となります
- 保険適用ではないため全て自費治療となります
マンジャロとは
マンジャロは、グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)とグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)の二つの受容体に作用する世界初の持続性GIP/GLP-1受容体作動薬で、2型糖尿病の治療に用いられるGLP-1受容体作動薬の一種です。マンジャロは週1回投与の皮下注射薬で1回使い切りのペン型注入器であり、注入ボタンを押すことで自動的に注射針が皮下にささり、1回量が充填されている薬液が注入されるので、自身で用量を設定したり注射針を扱ったりする必要がありません。マンジャロはGIPとGLP-1の両者の受容体刺激により、血糖値を改善させるだけでなく優れた体重減少効果もあります。
GLP-1受容体作動薬とは
GLP-1受容体作動薬は、体内に存在するホルモンであり、血糖値が上昇した際にインスリン分泌を促し、血糖値を調整する作用や、食欲を抑制する働きがあります。そのため、GLP-1の分泌量が多い人は体重増加しにくく、分泌量が少ない人は肥満になりやすいと考えられています。GLP-1受容体作動薬を服用することで、食欲を抑制し摂取カロリーを減らし、結果的に皮下脂肪だけでなく内臓脂肪も減少させる効果があります。
GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)とは
GlPは、膵臓から分泌されるホルモンで、食後の血糖値上昇に対してインスリン分泌を促進する役割を担います。マンジャロは、このGlPの分泌を刺激するため、血糖値の管理をより効果的に行うことができます。
マンジャロの減量効果について
マンジャロの投与により、体重が減少し、脂肪組織が減少することが報告されております。
実際のエビデンスによって報告されています。リベルサスやオゼンピックなどの、他のGLP-1受容体作動薬と比較しても、マンジャロはより高い減量効果が得られることが示唆されています。
マンジャロ治療の流れ
1予約・治療開始基準の確認
ご予約いただき、初回来院後に治療開始基準の確認をします。
身長・体重・BMI等が基準を満たしている場合には次のステップに入ります。
2血液検査
3診察・処方
(この日のお会計は処方可能な場合は下記表の費用となりますが、処方不可となった場合は処方なし診察料3,300円のみとなります)
3お会計
診察が終了しましたら、待合室にてお名前が呼ばれるまでお待ちください。お会計後、院内でお薬を受け取りご帰宅いただけます。
3再診
継続投与を行う場合、再診時も身長・体重・BMIを測定後に医師の診察を行います。特に問題なければお薬を処方致します。なお副作用チェックのために定期的に血液検査(自費)を実施致します。血液検査の頻度は投薬開始1ヶ月後、および3ヶ月毎を目安とします。
マンジャロ®皮下注アテオス®の費用
マンジャロ皮下注アテオス®は、週に1回の投与となります。
1回分の投与量 |
1週間分(1回分)の費用(税・診察料込) |
2.5mg | 4,400円(2本単位での販売) |
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5mg (※7.5mg・10mg) |
9,900円(2本単位での販売) ※7.5mg・10mgはお問合せください |
マンジャロの使用方法について
マンジャロの使用をお勧めの方
- 肥満があり、健康不安がある方
- 体重が増加し生活習慣病もある方
- 自分ではダイエットが続かない方
- 加齢に伴って痩せにくいと感じている方
- 内臓脂肪の多い方
- 運動不足が気になる方、減量したいけれど忙しくて出来ない方
- 他のGLP-1ダイエットを行っても効果を得られなかった方
- サクセンダ・ビクトーザなど、1日1回ペースの注射が負担に感じる方
など
マンジャロダイエットを受けることができない方
- 妊娠中または授乳中の方
- 未成年(18歳未満)の方
- 重度の胃腸障害がある方
- 中等度以上の肝機能障害や腎機能障害がある方
- うつ病など精神疾患を患っている方
- 癌の既往歴、または癌の可能性が強く疑われている方
- 膵炎などの膵臓の病気・甲状腺疾患のある方
など
マンジャロの副作用について
一般的に、以下のような副作用があるとされています。
- 下痢
- 便秘
- 吐き気
- 嘔吐
- 頭痛
- 食欲減退
- 低血糖状態
低血糖状態は、特に他の血糖降下剤と併用した場合に起こり得るとされています。
副作用の出現の仕方や重篤性は、患者さんによって異なります。当院では、副作用の発生について適切な対処とケアを行っています。
GLP-1ダイエットを始めるに当たって
GLP-1受容体作動薬は、マンジャロを含めて医薬品です。安全に使用するために、「初回の治療開始前に血液検査を実施すること」を徹底して推奨しています。
万が一、無症状のまま患者さんに肝機能障害や腎機能障害があった場合、知らずにGLP-1受容体作動薬投与を開始して副作用や健康被害が及んでしまうことがあります。そのため、治療の前には、必ず血液検査を実施して、患者さんの全身状態を確認する必要があります。
マンジャロダイエットに関する留意点
マンジャロは、本来2型糖尿病の治療薬としての効能・効果によって承認されています。当院で扱う肥満症治療・ダイエットが目的での使用には、国内では未承認のため自費診療となります。
ただし、GLP-1受容体作動薬は、アメリカ合衆国のFDA(食品医薬品局)や欧州連合加盟28ヵ国、韓国の食品医薬品安全処で肥満症治療の適応で承認されています。当院で使用しているマンジャロは、ノボ・ノルディスクファーマー株式会社で作られた国内正規品です。
よくある質問(Q&A)
マンジャロを投与すると、低血糖症状が起こりますか?
低血糖症状が起こることがありますが、特に他の血糖降下薬との併用によって起こりやすくなります。このため、併用する必要がある場合には注意が必要です。この場合は、担当医師に事前にご相談ください。
マンジャロの投与のタイミングを教えてください。
投与のタイミングについては担当医師の指示に従って行ってください。一般的には食事前の投与が適しているとされていますが、患者さんの状態や医師の指示によって異なることがあるため、お気軽にご相談ください。
マンジャロはどれぐらいの期間使用する必要がありますか?
個人によって異なりますが、一般的には長期継続して投与することが推奨されています。具体的な投与スケジュールは、担当医師とご相談ください。なお、投与中は定期的なケアやフォローアップが必要になります。
投与中は食事制限が必要ですか?
減量効果を高めるためには、食事制限も非常に大切です。ただし、投与によって食欲減退効果があるためさほど食事制限に苦痛を抱かなくても徐々に効果が現れます。そのため栄養バランスの取れた食事や行きすぎないカロリー制限が重要となります。
減量効果を実感できるまでどれぐらいの時間がかかりますか?
マンジャロの減量効果が出るまでは個人差があります。早い場合は2週間程、遅い場合には1-2ヶ月程度です。急激な減量はリバウンドしやすいため、徐々に減量していくことをおすすめしています。